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善次朗の日記

日本舞踊のお扇子


皆さまこんにちは。

日本舞踊家の藤蔭善次朗(よしじろう)です。
千葉県船橋市で初心者の方に日本舞踊を教え、
毎年生徒さんの発表会を行って
今年で10年になります。

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今日は、日本舞踊をはじめると
お扇子などを全て揃えなきゃだめなの?というお話です。

基本的に、お扇子と手拭いの2点セットがあれば
一年じゅうお稽古できます。

お稽古のお扇子は、ご入会時にお配りしており、
手拭いは貸し出しをしています。

本番で使うお扇子は、曲にそったものを多数揃えています。

それを少しご紹介いたします。

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今日は長唄の名曲「娘道成寺」で使う中啓をご紹介いたします。

中啓というのは能楽で使う扇のことで、
閉じたときに骨が銀杏のように広がっているものです。

大ぶりに作られているため、衣裳が大口袴など立派な役の時などにも使われます。

能の「道成寺」から採ったものなので、娘道成寺でも中啓を使うことが多いです。

柄は「火炎太鼓に幔幕と桜」の場合と
お能の観世流にならって「赤地に一輪牡丹」を使う場合があります。

可愛らしい柄を使うよりも、
春をイメージした「桜」や、鬼神の好む花と言われる「牡丹」が
道成寺の扇にはぴったりです。

歌舞伎では中村歌右衛門さんのお家が「火炎太鼓」
尾上菊五郎さんのお家が
「一輪牡丹」もしくは「一つ菊」になるようです。

好みで選べることが多いですが、当稽古場では、
急の舞を入れる場合は「一輪牡丹」
入れない場合は「火炎太鼓」にしています。
 
それと、当稽古場では「娘道成寺」が出るときに、
同じ道成寺物の「鐘」が出ることが多く、
その場合は「娘道成寺」でどちらを使うかで
「鐘」のお扇子を替えたりしています。
 
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ただし、能取り物であることを考慮して、
裾を引く場合は中啓や仕舞扇など、
大ぶりのものを使うようにしていますので、皆さんお稽古が大変です(笑)
 

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同じ作品を踊る場合にお扇子を替えたり衣裳を替えたりするのも
印象ががらりと変わって面白いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

~Yoshijirou~


~日本舞踊って、なに?~
そんな方もたくさんいらっしゃいます。
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